気温がマイナスになって来て、ヒートテックなももひきを選択の余地なく装備しているボクです。
寒くなると、火がつかないってお電話を多くいただきます。スタットレスタイヤと同じで、ストーブも事前に火をつけてみて、ちゃんと燃えるのか確認しておくと、寒くなってからあわてなくて済むと思います。そんなことを言って置きながら、我が家の車は雪が積もっても未だに夏タイヤのままです。どうでもいい情報です。
燃焼させる原理は、三つあります。
一つは、着火させる火種です。これは点火ヒーターのこと。
二つ目は、燃焼に必要な空気。室内の空気を使ったり、吸気口から屋外の空気を取り入れたりしてます。
三つ目は、燃料。これは灯油だったり、薪やガスなど。
どれか一つでも欠けてしまうと、火がつかないとか、燃焼が悪くなったりします。
一つ目はストーブを着火をさせるのに必要な火種。
電池で発熱させるもの、コンセントからの電源で、電気を通電させて熱を出すもの、電気をスパークさせて着火させるもの、いろいろです。中にはマッチやライターで点火して火をつけるストーブもあります。点火系が壊れるか、電気が通らない状態になると、点火動作をしないで止まったままです。点火ヒーターが切れていることもあります。点火ヒーターに電気を送る点火トランスの故障も考えられます。中にはコンセントを差していない、なんてこともあります。飼っている動物が電源コードを噛み切ったとか、延長コードを使っていてコンセントは刺してあるけど、延長コードの先がコンセントに刺してないとか、電池が切れてるとか。何かしらの原因で発生したススやカーボンが、ヒーターの周りについていて燃料に熱を伝えられない時もあります。
二つ目は燃焼させるために必要な空気。
酸欠になると点火ヒーターや燃料の供給が正常に働いても点火しません。煙突を使わない、ポータブルストーブやファンヒーターなどは、室内に排気ガスがそのまま排出されるので、室内の酸素濃度が低くなると燃焼を止める機能が付いてます。コンクリート住宅や高気密住宅で起こることがあります。FF式のストーブは、屋外に排気をして、屋外の空気をストーブの中に取り込むので空気が取り込めないということは少ないですが、雪や氷、虫が入って来て排気トップが塞がれると燃焼しないことがあります。煙突式のストーブは室内の空気を取り込んで、排気を屋外に排出します。このタイプのストーブが空気不足で燃焼しない、または燃焼が悪くなる時は、ストーブ本体の後ろ側にあるフィルターがホコリで目詰まりして、空気をストーブ内に取り込めなくて燃えない時もあります。煙突が塞がっていることもあります。排気ができないと空気を取り込めないからです。夏の間に煙突の中に鳥が巣を作っていたり、集合煙突に煙突を差し込み過ぎていたり、ストーブを使わない時期にしまっておいた煙突に新聞紙を詰めておいてそのままになっていたりすることがあります。ホントかよって思うけど、鳥の駆除は年に一回くらいはあってかなりビビります。
三つ目は燃料。
これがないと始まりませんね。灯油の場合だと、ホームタンクに灯油が入っていても燃料がストーブまで届かないことがあります。ホームタンクのバルブが閉まっている。室内にある灯油コック(元栓)が閉まっている。ストーブのリセットボタンを押してない。なんだったらそもそも灯油が入ってない。ってこともあります。灯油を燃焼室に送るパイプが詰まっていたり、レアケースですがホームタンクが結露したりで、タンクの中に水が入ってしまい、凍結して灯油が送られないなんて事もあります。エンジン式の草刈りでホームタンクから室内に灯油を運ぶための銅でできたパイプを切断しちゃう人も…
火を燃やし続ける三つの要素から、ストーブの火がつかない事例を紹介してみました。修理で職人を呼ぶ前に確認してみてはいかがでしょうか。でも煙突に入っている鳥は本当に嫌です。