マイナス気温になる事が無くなり、ジャンバーやマフラー、手袋を装着する機会も無くなって、普段の生活にも変化が出てきたと思います。しかしこの季節は黄砂の影響が大きいですね。
そんな季節になるとストーブの出番も無くなってきます。分解整備を考えている人もいるんではないでしょうか。分解整備でストーブをお預かりした後は、お客様からは何をどうしているのか、全く見えないので、今回は改めてストーブの分解整備はどんな作業をしているのかを紹介したいと思います。
電話でご依頼を頂くと、日時調整をしてストーブを預かりに伺います。お預かりしたストーブはこのような工程で作業していきます。複製しちゃダメと書いてますが、写真なので大丈夫かな。
外観の点検後、異常がなければ早速分解していきます。
最終的にこうなります。↓
一つ一つの部品を洗浄して汚れやホコリを取り除いていきます。
火を燃やした熱を室内に放出する放熱器という部品は、サンドブラストで塗装を剥がして、新たに耐熱塗料を吹き付けていきます。
塗装後↓
火が燃える燃焼ポットも、カーボンが溜まっているのでサンドブラストにてカーボンを落としていきます。
ここから組み付けに入ります。パッキンと呼ばれる部品と部品のつなぎ目に入る部品と、交換が必要だと判断した部品を交換していきます。白い円筒のものがパッキンです。そのほかにヒーターの周りにもあり交換していきます。排気漏れを少なくしていくためです。
組み付けが終わると一度燃焼テストをして、正常に燃えることを確認し、水洗いした部品の乾燥、再塗装した放熱器を焼き付けていきます。
この作業を夏の暑い中やるので痩せます。毎日ラーメンを食べても太りません。お金をもらって痩せられるので、この期間アルバイトとかどうでしょうか。
最後にもう一度、組み付けがしっかりとされているか確認して、外装を磨いていきます。
あとは、お客様と連絡をとり、納品設置後、再度燃焼を確認します。本当は動画でお知らせしたいほど、自信を持って作業をしています。ただ3時間とかこんな作業を見ても面白いのかどうか、微妙ですよね。
ちなみにこの分解整備は年中実施しています。春になると閑散期になることもあり、仕事を確保しておきたい理由で整備料金を割引して早くやってもらうようにしています。7月ごろになると分解整備をお断りをするくらい、忙しくなるのでお預かりする期間も長く、納品も遅くなります。割引も無くなりますのでお早めにどうぞ。
料金は床暖が付いていない煙突のタイプなので、整備料金が20,000円。消耗した部品とパッキンで部品代が12,100円となりました。3年くらいは問題なく使ってもらえるお客様が多いようです。そうなると1日あたり30円くらいの費用となります。