ストーブの分解整備はどんな事をしているんだ。最終章です。需要があるかわかりませんけど自分がお客さんに説明する時に便利なんで、勝手に書き始めます。
さて前回組み付け作業を始めるぞってところで終わってましたね。分解整備では消耗品を交換する必要があります。燃焼ガスが漏れないように部品の接続部分にパッキンと呼ばれるものが付いています。ガラス繊維のパッキンは、壊れやすくて再利用できません。必ず交換が必要です。
分かりやすいところだと、真ん中に炎が見える円筒状のガラスの上下やストーブの上に付いているフタのところに付いています。
あとはヒーターの周りに細かいのが付いていて、全部交換します。においが出てきたりする時は、パッキンが痩せて隙間ができてきたり、部品が劣化して燃焼が悪くなっていることが多いです。
パッキンを壊れないように慎重に取り付けして組み立てていきます。
今回は適正な燃焼を維持するのに必要な燃焼リングと、点火ヒーター、炎を検知するフレームロッドと呼ばれる部品を交換しました。
3年以上使っていると、かなりの高確率で交換が必要な部品です。今だけ燃焼をさせるだけなら交換しなくても良い部品です。でもこれから何年か問題なく使ってもらうには、これらの部品を必ず交換しておきたいところです。
ヒーターの周りが完成しました。ここから外装を組み付けしていきます。
反射板を取り付けします。
放熱器と呼ばれる部品。塗装仕立てなので、慎重になります。
背面板を取り付けする時に、強引につけていくとビビリ音が出ます。
ちゃんと燃焼を確認するのも目的ですけど、放熱器を耐熱塗料で塗装したら燃焼時に塗料が焼けて煙が出てきます。お客さんの家が煙でモクモクにならないように煙が見えなくなるまで燃焼させていきます。
最後に塗装部分にワックス、鏡面部分はスチールウールで磨きをかけて終了です。
床暖房機能がついたものや、FF式のストーブなんかは、もうちょっとややこしいのでシンプルな煙突のストーブでの紹介でした。
この作業で、2時間から3時間。引き取りや納品も含めると、一台を完了するのに半日以上かかります。ストーブを預かっての作業は、なかなか時間がかかるので、分解整備を春や夏にやってほしいと思います。
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