春は別れの季節、そう引越しですね。
多分北海道の公務員とか比較的大きな企業だと、社宅があってストーブは自分で用意するような場合、引越し屋さんにストーブの灯油を抜くように言われると思うんです。そんな問い合わせも結構あります。
基本的にストーブを扱う業者にお願いすると良いと思います。自分でやるのはリスクが大きいです。引越し業者のトラックに灯油が漏れたら、匂いが取れるまでの清掃代とトラックが使えない間の売上の補償を請求されるようなことになります。
どこまでやれば灯油がちゃんと抜けるのか少し説明しますが、自分でやらないで業者に任せてください。
まず灯油の元栓を止めます
ストーブ正面のガードを外し
ガードを外した下側のビスを3本外します
横のビスも左右一本ずつ外します
この時に受け皿等を用意してゴムホースを外しておきます
ここからも灯油が出ます
ビスを5本外すと前面のパネルが外れます
操作部を外すと定油面器があります
定油面器についているフィルターのフタを外します
フタを外すと灯油が出ます、フィルターを外すとさらに灯油がでます
この時、ホースを外したパイプからも灯油が出てきます
このまましばらく待ちます
もう良いかなと思って下に敷いていたウエスを外したら、まだ灯油が出てきました。
粘性があるので、灯油はけっこうしぶとく残っています
定油面器のフィルターを戻しフタについているゴムパッキンをキレイに拭いて元に戻します
あとは外した逆の順番で組み込んでいきます
見えないところにも灯油が回り込んでいるのでしっかりと奥まで拭き取ります
最後にこのようなキャップでストーブの灯油パイプとゴムホース側を塞いでおきます
この後、ストーブをビニール袋で梱包し、壁の穴を塞ぎます。
自分でやらないでください。これを見て失敗しても何の保証もしません。なんでこの説明をしたかというと、あなたがここまでの作業をやる時に、垂れてくる灯油を防ぎながら、ちゃんと元通りに戻せて、灯油を空に、ストーブから灯油が漏れない状態で引越し屋さんのトラックに乗せても大丈夫という保証がもてますか?って話です。運送業者は灯油の漏れや匂いをかなり嫌います。この写真の作業が出来ても、いろんな隙間に灯油は回るので、ストーブの灯油を抜くってそんな簡単なことでもないんです。業者に頼んでやらなきゃダメだよってことをお伝えするためです。