12月とかに突入した途端、ストーブ火災が発生したとかニュースで流れてくる。ストーブを修理している側としては本当に耳障りの悪い話だ。のぞえ商事の顧客からはストーブ火災を出したことは無いのだ。それよりも灯油の代わりにガソリンでも入れない限りストーブからは出火しない。メディアがストーブ火災と流している話はストーブが原因ではなく、燃焼中のストーブに可燃物が付着した場合がほとんどだ。例えば、ストーブの上に洗濯物を干していて洗濯物が乾いてきて軽なった時にハンガーから落下したとか、ストーブの近くに布団を敷いていてとか、ストーブ火災ってストーブの近くにあった可燃物から出火しているのだ。消費者にわかりやすくストレートに伝わるのがストーブ火災というワードなんだろう。
では、ストーブ火災を起こさないために出来ることはあるのか。
可燃物をストーブから1メートル以上離す。ストーブの上側には何も置かない。
いちばん注意して欲しいのは、ストーブの上またはストーブ周辺に干されている洗濯物だ。軽いTシャツなんかは乾いて軽くなるとストーブからの熱が上昇する微風でもハンガーから滑り落ちてしまうことがある。
可燃物が1メートル以内にあったとしてもすぐに出火するわけではないが、長時間熱せられた可燃物が徐々に炭化し火が点きやすい状態に変化して出火になる。布団などがストーブの近くにあると寝返りしてずれた布団に着火してしまう。
芯を上下させるポータブルストーブでは、ガソリンを間違えて入れてしまうことがあるらしい。ストーブにガソリンが入るとほぼ爆発に近い燃焼をする。
ファンヒーターやポータブルストーブは灯油を補充する際に消火する。カートリッジタンクの蓋が緩んでいたり、ナナメに締まっていたりすると灯油が漏れて、漏れた灯油がストーブにかかり火が出る。
そんなことがストーブの説明書のいちばんはじめに大きく書いてあるのでちゃんと読んで欲しい。
これらのストーブ火災の原因を見てみると、ストーブ火災ってストーブが原因で出火するんではなく、「ストーブの熱が可燃物に移り可燃物から火が出た」ってことになります。何が言いたいかって言うと、ストーブが火災を起こすのではなく、ストーブを使っている利用者が火災を起こしている事が多いって事。つまり、ストーブ火災は防ぐことが出来るのだ。
ストーブ火災ってニュースを聞くと、営業妨害だろって思う人が書くとこんな感じになる。